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蒸し暑いこの頃

気がつくともう8月。プリンストンは暑いです。

このところ蒸し暑い日が多くて、外を歩くとじっとりと湿気がまとわりついてきます。英語ではこういうのを「Heavy」と言うんだとチューターの人が教えてくれました。日が暮れると少しはましですが、家に帰ると部屋の中が熱くなっていて大変。我が家は平屋なので、昼間太陽に照りつけられた熱気がこもっているのです。こう言う日は風が少ないので窓を開けても熱気が逃げず、結局我慢できなくてクーラーをつけてしまいます。

昼間クーラーでキンキンに冷えたラボにいるので、家にいるときはなるべく自然換気でいたいんだけどなあ。寝る前までにつけておけば寝やすいし、まあ仕方ないか・・。まるで北海道の冬の暖房みたい。

ラボから変える時に、あまりに湿度が高いせいか不思議な太陽が見えました。このどよ〜んとした暑苦しい感じが写真でわかるでしょうか。雲はなく、湿気で薄暗いんですよ。初めて見る光景です。
蒸し暑いこの頃_e0083693_13184599.jpg

今晩から雨が降るそうで、その後は気温も少し下がって(と言っても28℃くらい)過ごしやすくなるみたいです。
ニュージャージーの雨は、振る時には雷は落ちるは川は溢れるはと徹底的に振るんですよね。この間も雷雨で北部の浄水場が停電して、停電中に浄水されていない水が流れてしまい、一部の地域では水道水に気をつけるようにと言う注意が出たほど。でも植物には恵みの雨なので、ありがたく思わないとね。
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プロスペクトハウスの庭の花々。日差しが眩しいです

# by princetonmary | 2007-08-07 23:17  

Independence Day

昨日、7月4日は独立記念日の祝日でした。大学はお休み、街のお店も営業時間が短くなったりして、この日が大事な祝日なんだなーという感じがします。

独立記念日と言えば、Macy's主催のNYの花火がもちろん有名ですが、それぞれの街でもこの日をお祝いする花火大会が催されるんです。プリンストンでも少し早めの7月2日の夜に花火大会がありました。
この日私は遅くまで仕事があって、夜9時過ぎころに帰り支度をしていたら、外からドーンドーンと言う大きな音が聞こえてきました。これは花火に違いない!と思い、あわてて荷物をまとめて外に出ると、やはり花火が打ち上げられていました。こちらは今サマータイムで、9時ころにならないと暗くならないのです。ラボからパーキングまでの途中にあるフィールドに出ると、花火がよく見えました。夏の間のキャンプに来ている中学生やら高校生たちも次々に外に出てみんな花火を見ていて、辺りは結構賑やかに。フィールドには蛍もたくさんいて、上を見上げると花火、足下には蛍の光という、贅沢な花火見物でした。

そう言えば去年はちゃんと花火をする日の事を調べていて、公子さんのご家族と一緒に打ち上げ場所の近くに観に行ったんだっけ。今年はなぜかすっかり忘れていました。でも思いがけず良い場所で花火を楽しむことができて、ラッキーでした。先月のReunionの時の花火ほど豪華じゃなかったけれど、7月の花火は豊平川の花火大会を思い出させていいですね。
肝心の7月4日のNYCの花火は、TVで見ました。これは本当にすごい。周辺は恐ろしいほどの混雑で、生でみるのは至難の業だそうだけど、やっぱりライブは迫力が違うんでしょうね。いつか一度は見てみたいかも。
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フィールドからみえる花火。左下はGenomicsの建物(Carl Icahn Lab)

# by princetonmary | 2007-07-05 22:43  

Language Exchange Lesson

2週間ほど前から、日本語会話をしたいプリンストン大学の大学院生と、互いに日本語と英語を教え合うと言うレッスンを始めています。こういうのをLanguage Exchange Lessonと言うらしいのですが、そんな大げさな感じではなくて、1時間〜1時間半の会話の間、半分を日本語で話し残りの半分を英語で話すと言うだけ。でもこれが結構面白くて、最近とても楽しみにしているんです。

相手の大学院生は中国仏教を先攻しているアメリカ人で、台湾に数年住んだことがあり、中国語が話せます。なんと漢字も読み書きできて、日本語の音で意味がわからない時は漢字で書くと通じると言う不思議な状況がよく発生します。中国仏教を学んでいるうちに日本仏教と日本語にも興味を持ち、京都にも1年住んで日本語もある程度分かるのですが、まだ中国語のようにペラペラと言うわけにはいかないらしく、夏休みの間に練習したいと言うのが彼の希望です。

その日のトピックは、お互いに興味のある記事や本の話題をもちだして、それについて色々気の向くままに話していきます。大体は日本とアメリカの文化の違いについて。中国にも詳しい人なので、中国と日本の違いについても話してくれます。「こう言う時は日本語(英語)でなんて言うのか?」と言うような、辞書では調べにくいケースバイケースの言葉を聞く事も多いです。これがなんと言うか、言葉だけではなく文化交流も出来てる気がして、楽しいんですよね。ただのおしゃべりだけでなく一応レッスンなので、間違った言い回しは直してもらえるのもありがたいです。彼の日本語力は相手の言っている事はわかるけれど自分から話す時はゆっくりしか話せない、早い会話に着いて行けないというレベルで、私の英語力と同じくらいなのも気楽に話せる所です。

でも最初は自分の英語のために始めたのですが、いざやってみると日本語力が落ちているのに気づかされ、慌てる事がしばしば。彼の言い回しがおかしいのは分かるのですが、正しくはなんて言い換えたら良いのかがすぐ出てこないのです。やはり普段使っていないと錆びてくるんでしょうか(ちなみにこう言う場合、英語では「My Japanese is rusty」と言うらしいです)。もともとあまりおしゃべりな方ではありませんが、それにしても英語もうまくないのに日本語も話せなくなったら最悪ですよね。やっぱり言葉は使ってなんぼですから。このレッスンで英語と一緒に日本語もブラッシュアップできればいいな。

# by princetonmary | 2007-06-25 22:45  

引っ越しシーズン

引っ越しシーズン_e0083693_1472227.jpg日本では3月末が年度末、人が移動する季節ですが、アメリカの大学では学年末の今・6月が引っ越しシーズン。週末にはムービングセールが行われたり、大きな貸しトラックに荷物を運び入れているのを見たりします。私の友人の中でも数人が、この6月にプリンストンを離れて行きました。

一組は石川さんご夫婦。昨年の9月から企業の派遣で1年の予定で来ていたのですが、だんなさんの大学院の授業が終わると戻らなくてはならなくなったそうです。帰国前に車でカリフォルニアまで大陸横断するとのことで、出発の前の晩にお別れBBQパーティーを開きました。まだ帰国までしばらくあると思っていたので、早めの帰国に驚きました。やっぱり企業で働いている方はゆっくりしていられないんでしょうね。何度も一緒に鍋やBBQパーティーをしたお二人だったので、いなくなられて寂しいです。

そしてもう一組はちほさん一家。帰国ではなくペンシルバニア州にあるだんなさんのお父様の家へ引越すのですが、ここから車で2時間くらいかかる所なんです。だんなさんはまだ大学院生で、毎週金曜日にはプリンストンへ来るとは言っていますが、やっぱり今までのように気軽に会えないと思うと寂しいです。ちほさんといつも一緒に来ていた2歳の娘さんとも会えなくなるのが寂しい!せっかく最近私の名前を覚えてくれていたのに。会えなくなったらすぐに忘れてしまわれるんじゃないかな・・。彼らの引っ越し先は、私が冬にスキーに行ったポコノの側らしく、とても自然が豊かな所。豊かすぎて熊も出るらしいと聞いて、さすがの北海道出身の私でもびっくりです。確かに札幌でもでますけどね、熊。

先週の木曜日(なんと私の誕生日)、彼らの引っ越しを手伝いに行きました。家族で暮らしていると、やはり荷物の量もなかなかのもの。でも友達がたくさん手伝いに来て、あれよあれよと言う間に終わりました。旅立つ友人を見送ると言うのは、いつも辛いものですね。でも彼らの場合はまだそれほど遠くはないので、少しはましでしたが。段々滞在年数が長くなると、去って行く人を見送る回数が増えていくものなんですねー。でもここプリンストンで、見送るのが辛いほどの友人にたくさん出会えた事を嬉しくも思います。この縁はきっとずっと続くものと信じてます。・・でもやっぱり、私より先にいなくならないで〜って思っちゃいますけど(笑)。

# by princetonmary | 2007-06-19 23:51  

卒業式

卒業式_e0083693_13123124.jpg少し日にちが経ってしまいましたが、先週の火曜日(6月5日)にプリンストン大学の卒業式がありました。
Reunionで集まった往年の卒業生たちがプリンストンを去った後は、現役学生に主役の番が回ってきます。

卒業式の主なセレモニーは3つあって、
日曜日の夜の「Baccalaureate(バカロレア)」;卒業生が自分たちで選んだ著名人を招いてスピーチをしてもらうイベント
月曜日の「Class Day(卒業祝賀会)」;卒業生がお世話になった先生や家族に感謝の意を示して企画するイベント
そして火曜日の「Commencement(学位授与式)」と続きます。

どのセレモニーも式場に入るのにチケットが必要で、大学関係者とは言え一般ピープルの私たちはなかなか見ることができません。去年は全く意識してなかったのですが、今年はたまたまCommencementの時に側を通りかかったので、そっと後ろの方の席に紛れ込んじゃいました。

学部生や大学院生達がガウンとキャップ、フード(ガウンの首もとにかけている垂れ布。学位によって色が異なる)を身につけてナッソーホールの前庭に集まっていて、周りで大勢の家族たちが見守っています。ラテン語での開式の辞があったりして、かなり厳かで格調高い雰囲気。先攻分野の名前が読み上げられると、学生たちと一緒に家族も立ち上がって拍手を贈ります。私も自分の先攻分野(Molecular Biology)の時には思わず立って拍手しちゃいました。(式の詳しい様子はこちらのNews@Princetonへ)
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スピーチをする卒業生代表。手前の立派な椅子に座っているのが学長さん。

そこで一旦式場を離れたのですが、その後式が終わった直後に学生がぞろぞろと出てくる所に遭遇。みんな晴れ晴れとした誇らしげな表情で、初夏のまぶしいお天気にも負けないほどの輝く笑顔をしていたのがとっても印象的でした。祝福する家族も先生たちもみんな嬉しそう。
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ガウンを着た卒業生たち

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先生方もみんなガウンを着ています

全寮制であるプリンストン大学では、学生はこの卒業式の日を最後に寮を引き払い、4年間過ごしたキャンパスを去って行きます(キャンパスは子供を迎えに来た親たちの車でいっぱいになる)。でもぜんぜん湿っぽい感じがしないのは、アメリカだからなのかな?日本と違って、こちらは卒業式が終わったらすぐ夏休みだし、Have a nice vacation!的な感覚なのかもしれませんね。今年卒業して行った学生たちも、数年後、数十年後にはReunionでみた元気な同窓生のようになるんだろうなあ、と想像するとなんだか楽しいですね。

# by princetonmary | 2007-06-09 23:41