書家・柿沼康二氏パフォーマンス

今年の9月からプリンストン大学に、書家の柿沼康二氏が客員研究員としていらっしゃっています。
今日本で一番注目されている書家である柿沼さん。抱えるほどの大筆を使って大作を書き上げるパフォーマンスで知られ、「書道界の革命児」と呼ばれるニュータイプの新進アーティストとのこと。NHK「にんげんドキュメント」「トップランナー」に出演されるなどメディアの露出度も高く、愛知EXPOでパフォーマンスされたりB'zのジャケット文字を手がけられたりと幅広く活躍されています。
偶然英語のtutorが同じ方だった縁で2度ほどお会いする機会がありましたが、素顔は金髪の不良少年がそのまま大人になられたという印象でした。

e0083693_15282525.jpgそんな柿沼さんのプリンストン大学での初めてのパフォーマンスが、土曜の午後にキャンパスで催されました。
Frist campus centerの南側ローンに敷かれた大きなオレンジ色の布が3枚、ここに大筆で「虎」の文字を書き上げるとの事(オレンジはプリンストン大学のカラー、虎はプリンストン大学のマスコット)。

e0083693_15285534.jpg当日は気温約4度、快晴のお天気のもと100人ほどが見に来たようです。
East Asian StudyのChairであるDavidさん(公子さんの旦那さん)による紹介があった後、ギャラリーの見守る中、笛と太鼓の音が鳴り響き、いよいよパフォーマンスが始まります。黒い袴(?)に裸足の柿沼さんが現れ、リズムに乗りながら体を揺すったり空を見上げたりして集中力を高めて行きます。
e0083693_15291526.jpgそして大筆を持ち上げると、ポリバケツのような大きな容器で墨を含ませ、倒れ込むように最初の筆を下ろした後は、一気に3枚の作品を書き上げました。最初はPrincetonの「P」の文字、次は「虎」の文字、そして最後は「虎」の象形文字で締めくくり、精魂尽き果てたという感じで作品の横に倒れ込みました。

e0083693_15293844.jpg時には筆を溜め、時には文字通り自分の足で走って筆を走らせる。現れてから姿を消すまでの全てが、彼の一つのパフォーマンスなのでしょう。すごい気合いと迫力でした。
見に来ていた人達も歓声を上げながら魅入っていました。日本人以外の人も結構見に来ていたようです。このパフォーマンスは外人受けするだろうなあ。実際、こちらのドキュメンタリー専門チャンネルでも取り上げられているようです。

こんなパフォーマンスを間近で見る事ができるなんて、日本にいたら絶対無かったと思います。これもプリンストンに来たおかげですね。さすがにプリンストンには色々な才能豊かな人達が集まって来るようで、得難い体験をさせてもらっています。

柿沼さんは来年度のNHK大河ドラマ「風林火山」の題字を書かれています。オープニングには実際に文字が書かれた時の軌跡が映ると言う話も聞きましたので、要チェックですね!
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by princetonmary | 2006-12-10 10:33  

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